塔の上のとりかご

エホバの証人の2世として育ち、離れました

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

離れるまでの経緯・7

結婚したい旨、母にメールで伝えると、母は大変動揺しました。 とにかく、相手に会って話したいと、急遽東京に来ることになりました。 新宿で待ち合わせ、3人で食事をしました。 食事は、和やかにできました。その後、 「いい人だけど、世の人だから賛成する…

離れるまでの経緯・6

集会に行かなくなった後、わたしは本格的にフルタイムの仕事に転職しました。 が、これが結構なブラック企業で、逃げ出したい、でも事務の仕事は求人倍率すごくて苦労したから、何か資格を取って別の仕事の道も探したい、と思っていました。 このブラック企…

離れるまでの経緯・5

集会に行かなくなったことでだいぶ気持ちが軽くなったわたしでしたが、母はわたしを繋ぎ止めるために何かと心を砕いていました。 他の経験談でよく見る、子供の気持ちを考えようとせず「真理」を押し付けてくる親では、けしてありませんでした。 母は、気持…

離れるまでの経緯・4

インターネットを始めて、わたしの世界が劇的に広がりました。 それまで知らなかった、色々な人の色々な考え、価値観。 あえて世間知らずでいたけれど、本当に何も知らなかった。 罪深く、道徳観念が弱く、利己的だと思っていた世の人たちが、どれだけ深く考…

離れるまでの経緯・3

実家に戻って補助開拓奉仕をしながら、少しゆっくり…… と思っていましたが、起き上がれる時間が少なくなってきました。 昼から夕方までの仕事に行くので精一杯。 行けば仕事はこなせますが、集会では起きていられません。 ものを食べるのにも体力がいるのだ……

離れるまでの経緯・2

高校卒業後、進学や就職をして欲しいと願う未信者の父を説得してパートの仕事をはじめ、開拓奉仕を目指して補助開拓奉仕をしていた頃、職場のアルバイト大学生Mさんに、わたしの落書きを見られました。 「上手い!師匠になってください!」 もちろん、悪い気…

離れるまでの経緯・1

違和感を感じたのは、いつからだったか。 『奉仕(伝道活動)は喜び』 『神の愛に心が動き、語らずにはいられない』 霊性が高ければ、当然起こるはずの反応とされることが、どんなに頑張ってもわたしには起こらなかった。 奉仕は大嫌い。 恥ずかしいから黙っ…

訪問来た

住まいが管理人常駐のオートロックマンションなので、あまりエホバの証人の訪問を受けることがなかったのですが。 来た! お手紙戦法で! なるほど、よく考えてますね。 お手紙なら、管理人さんがいても入れやすい。 そしてね、これ、半分直筆です。 書くの…

エホバの証人の教理や組織について

エホバの証人って何を教えてるの?どんな人たち? と、疑問な方も多いと思うので、まとめてみたいと思います。 ●エホバの証人の教理概要 エホバの証人は、神の言葉である聖書を唯一かつ絶対の教典とし、聖書の教えに忠実に生きようとするグループです。 1870…

娯楽の制限

わたしは、本を読むことと、絵を描くことがとても好きでした。 ですが、当時エホバの証人の娯楽の制限は、とても厳しいものでした。 健全なものでなければ認められず、魔法、戦い、恋愛ものなどは、「ふさわしくない」と言われていました。 魔法少女もの、戦…

入信の経緯

わたしの家族は、父、母、2歳下の弟、5歳下の妹の5人でした。 母がエホバの証人と聖書研究を始めたのは、わたしが4~5歳の頃です。 母の姉が入信しており、本を受け取っていた母は、訪問したエホバの証人にその本を見せ、子育てに悩んでいたのをきっかけに研…

はじめまして

みずみ綾(あや)、関西在住の子持ち主婦です。最近、「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」「カルト宗教信じてました。」など、2世のエッセイ漫画を読み、自分の経験もどこかで吐き出したくなりました。わたしは通称「エホバの証人」、宗教法人名称…